2020年02月18日 第8回唐津市地域エネルギー推進戦略会議
日 時:令和2年2月18日(火)14時から17時
会 場:唐津市浄水センター
出席者:委員他30名程度
第8回会議(令和元年度第2回目)にマネージャーが出席しました。
今回は、実証研究視察の視察も兼ねて、市の浄水センターで開催されました。
主な議題をいくつか紹介します。
国の補助事業の進捗報告として、4件説明があり、その一つを紹介すると、唐津市では、今、唐津スマートレジリエンス拠点構築事業が進められています。
これは、浄水センターの敷地に、自然からエネルギーを取り出す発電装置として、太陽光発電、風力発電、取り出したエネルギーを蓄える設備で私たちが毎日使う冷蔵庫の役割として畜電池や水素ステーション、これらをつなぐ送電網の役割として自営線の埋設、日々のエネルギーをマネジメントするコントロールセンターとこの4つの設備整備で災害時にも停電しない強靭化した防災拠点に生まれ変わろうとする取組です。
実現は、まだ先のようですが、自然災害が多い国内で、このような取組が全国各地で誕生することは、エネルギーを海外に依存する日本において、エネルギーの自給自足の面から大変意義があるもので、どんどん加速してほしいところです。
このような取組は、東日本大震災以降、全国的に加速しており、近隣では、北九州市が“スマートコミュニテイ”という取組で、先駆的に進めています。
他には、地域の多様な課題に応える脱炭素社会型地域づくりとして、市の代表的な観光資源である“虹の松原”の松の樹木から落ちた松葉、枝木の処分に課題があり、この資源をバイオマス燃料として循環活用を検討するとの報告がありました。
MATSRAから、虹の松原は、面積216ヘクタール、距離5kmあり、資源をどのようにして一括して集めるかに課題があり、本質的な課題を抑えた上で、会議関係者のみでなく、地元のNPO法人と密に議論し、進めていただきたいと意見しました。
他には、最近、新聞を賑わしている唐津市沖の洋上風力発電計画に関するものや再エネ海域利用法に基づく国の促進区域手続きの進捗が説明されました。
委員からは、地元の条例と促進区域の関係性や地域の文化的景観の扱いが難しいなどの意見が出ました。
各分科会報告でMATSRAから、前回の風力・水力・太陽光・EV分科会結果を報告しました。次回は、11月に開催される予定です。
本日、行われた議事は、下記のとおりです。
議事
1 開会
2 議題
1) 唐津市の取り組み状況
2) 補助採択事業の進捗状況報告
① 「唐津スマートレジリエンス拠点整備事業」の最終報告
② 「地域の多様な課題に応える脱炭素社会型地域づくりモデル形成事業①③」の最終報告
③ 「松浦川水系左伊岐佐川事業評価調査事業」の最終報告
④ 「地域低炭素化推進事業体設置モデル事業」の最終報告
3) 再エネ海域利用法の説明及び唐津市内の再エネ設備導入に関する事業者説明
① 再エネ海域利用法に係る促進区域の指定に係る手続き等について
② 洋上風力発電
③ 洋上風力発電
4)実証研究施設視察
① B-DASH事業
② 唐津スマートレジリエンス拠点構築事業
③ レンズ風車
5)各分科会からの報告
① 地域エネルギー等分科会の報告
② 風力・水力・太陽光・EV分科会の報告
③ 水素・FCV・地中熱分科会の報告
6)次回開催案内及び連絡事項
3 閉会