2020年02月21日 令和元年度 潮流発電研究会
日時:2月21日(金)14時から17時30分
場所:佐賀大学 理工学部2号館2階(佐賀市)
佐賀大学海洋エネルギー研究センター(IOESアイオス)主催の潮流発電研究会に出席しました。大学教授、企業など14名が参加していました。
冒頭、IOESセンター長兼MATSRA理事の永田所長から主催者挨拶があり、その後、各講師陣から研究報告がありました。
発表は学術的で、難解でしたが、結論は、すべての研究がまだ実験段階で、実用化には課題が多いとのことでした。
現在、再エネ海域利用法により、国の促進区域に向けた動きが全国各地で盛んですが、対象は洋上風力発電です。
洋上風力発電は、海域に着床式か浮体式の風車を設置し、20年以上稼働するものです。国内では、海外ほどの豊富な実績はありません。地域毎に風況や海底地形・水深は異なるため、計画海域で度重なる実験を経て、産学官が連携し、課題を共有した上で事業化に結びつけてほしいと思います。
MATSRAにも数多くの事業者が来ますが、実績がない中、ビジネス主導となっている点不安です。
本日の研究会に参加し、あらためて、国の海洋エネルギー「実証フィールド」の重要性を再認識しました。本日の議事は、以下のとおりです。
1.研究センター長の挨拶
2.浮沈式潮流タービンのテレメトリーシステムの開発
3.スタビライザによる相反転プロペラの姿勢制御に関する基礎的研究
4.双方向流れに対応した潮流発電用集流装置に関する研究
5.ダリウス形水車の潮流への適用における水深の影響に関する実験的研究
6.潮流発電用の往復流型衝動タービンに適した集流装置の数値的研究
7.相反転プロペラ式潮流発電ユニットの単索係留化に関する研究
8.共同利用研究の受入れ世話人の挨拶