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2023年03月12日 洋上風力発電 EEZに拡大へ法整備検討

日経新聞によると、政府は洋上風力発電所の設置場所をこれまで沿岸から約22キロメートルの領海内に限っていたのを排他的経済水域(EEZ)の200カイリまで広げる検討に入るとのこと。欧州ではEEZ内での設置実績があるとのこと。

 

日本のエネルギー政策は、石炭にはじまり、炭鉱閉山後は、安定的に安く電気を供給する原子力発電に転換したが、東日本大震災を契機に太陽光発電などの再生可能エネルギーが加速度的に普及した。

そして、今は、世界中の脱炭素政策により、再生可能エネルギーの主力電源として、陸域よりもエネルギー賦存量の多い海域に目を向けた洋上風力発電の普及が急務となっている。

日本の海域は、沿岸から沖合に行けば行くほど急激に水深が深くなることから、海底に設置する着床式洋上風力発電ではなく、釣り具の“うき”のように海に浮かべた浮体式洋上風力発電が主流と言われている。発電機を一定地点に浮かべる技術が確立し、記事にあるEEZまで設置範囲が可能となれば、自給自足のエネルギーも夢ではなくなると思う。

そのため、多くの事業者による競争を促し、実海域で実験するために国が選定した「実証フィールド」を利用し、技術確立とコスト削減につなげてもらいたい。

 

 

詳しくはこちら。

 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA278TL0X20C23A2000000/